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6月放送分のスクリプト

hataoのDJカーニバルへようこそ!

アイルランドやスコットランドなど、ケルトの色々な地域の音楽をご紹介し、皆さんをケルトの世界へご案内します。また、毎回視聴者の方にティン・ホイッスルを1本プレゼントする懸賞企画もしています。

放送は日曜日の11:00〜12:00、再放送は翌火曜日15:00〜16:00、21:00〜22:00。5週に1回のペースでDJを担当しています。

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さて、先月放送分の原稿を載せちゃいます。始めの数回分の放送では、アドリブで喋っていましたが、後で収録を訊き返すと、言葉を噛んだり、つまったりとても聞きづらいことがわかり、反省。喋り慣れるまで、台本を書いて読んでみました。まだ試行錯誤ですが、ラジオの内容、雰囲気が伝わればと思います。

次回放送は7月18日(日)11時〜、聴いてくださいね。

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 タッキー816みのおFMをお聞きの皆さん、こんにちは。ケルトの笛演奏家hataoです。
多彩な音楽をこだわりの選曲でお送りするDJカーニバル。この時間はみなさんに、アイルランドやスコットランドなどのケルトの音楽をお届けします。

前回の放送は5月の連休前だったのですが、皆さんは連休をどうすごされましたか?
1か月前ですから、なんだか、ずいぶん前のことのような気がしてしまいますね。

僕は、富山県に演奏旅行に行って来ました。去年、初めて富山でコンサートをして、地元の人に案内をしてもらって、称名の滝を見てきたんです。これは、日本一の落差、300メートル以上を誇る滝なんです。

立山アルペンルートはご存知ですか?何メートルもの雪の壁の中をバスが走るんですが、今年はそれが見たくて、朝、早起きをして山に登るゴンドラに向かったんです。

ところが、朝の6時にもかかわらず、4時間待ちの行列でした。
USJかと思いました。いまどき、USJでもそんなに並ばないですよね。
たぶん、映画「点の記」を見て、みんな行きたくなったんでしょうね。

それで、並ぶのをあきらめてしまいました。今思えば、自由なミュージシャンなんだから、何も連休を狙っていくこともなかったんですけどね。今度は平日に行きますよ!

まずは1曲、お聞きください。
僕がティン・ホイッスルで録音にゲスト参加しました、歌謡曲の歌手、前田有紀さんの
4月に発売したシングルで、「ミアネヨ」です。

CD #永縁

いきなり、ケルトというか歌謡曲でしたね。ここからチャンネルを合わせた方にはびっくりされてしまうかもしれません。「えっ、いつのまに歌謡曲の番組になったの!?」ってね。

ゲスト参加のご依頼をいただいたのは作曲家の馬飼野 康二さんからでした。馬飼野さんは、アニメの忍玉乱太郎のテーマ曲にもなった、光ゲンジの「勇気100%」を作曲した人でもあって、今回の「ミアネヨ」では、編曲を担当しています。

この曲を書いたのは、韓国ドラマ「冬のソナタ」のテーマ曲の作曲をした、ユ・ヘジュンさんです。ああ、そういわれたらって、思いませんか?
僕は、最初に聞いたとき、冬ソナみたいだなぁって思いました。有線やカラオケで僕の笛が流れていると思うと、うれしいです。ヒットしてほしいですね!

さて、今日はウェールズ特集をお送りします。

ウェールズって、どこにあるか知ってますか?イギリスの形を思い描いてください。

ヨーロッパ大陸の一番左端がアイランド、その右がイギリスですね。
イギリスの首都ロンドンは、イギリスの島の右下にあります。
ウェールズは、イギリスの島の左のほうです。
ロンドンから、車で3,4時間でウェールズに入ります。
イギリスって、「連合王国」って言うように、4つの国が合体してできています。
その中のひとつが、ウェールズなんです。

では、ウェールズ北部を中心としたメンバーによるバンド「クラスダント」の演奏で、
CD「The Great Noise」から、ロイズ・ウィムという曲をお送りします。

#CD TR2

クラスダント」の演奏で、CD「The Great Noise」から、ロイズ・ウィム
をお聞きいただきました。

聞いた感じでは、アイルランドの音楽に近い雰囲気がありますね。

楽器的にも、フルートやフィドル、ギターが入っていますが、特徴的なのはなんといっても
ハープのゴージャスな音です。

ウェールズは、特に北部でハープがとても盛んに演奏されています。
ハープといっても、オーケストラのハープではなく、またアイルランドのハープでもありません。ウェリシュ・ハープ、またはトリプル・ハープと言って、弦が3列に平行して張っているハープなんです。

それでは、先ほどのクラスダントで演奏していましたハープ奏者、ロビン・ヒュー・ボウエンのCD「Harp music of Wales」から、ホーンパイプのメドレーをお聞きください。

#CD TR3

1人で演奏しているとは思えないほど豪華ですね。クラシック的ともいえるかもしれません。
アイルランドやスコットランドでも、ハープは盛んですが、もうちょっと音の数も少ないですし、今のようなクラシック的なグリッサンドもそんなに使いません。

もう1曲、ハープをお聞きください。こちらは、クラシックのフルートと2人で演奏しています。曲は「アッシュ・フローブ」。とねりこの木、という意味です。
日本でも、合唱などを中心に知られている曲です。

#CD TR4

あ〜、いかにもクラシック、という感じの演奏でしたが、確かに、北部のウェールズのほうは、イングランドのクラシック音楽文化を積極的に取り入れてきたように感じます。

さて、ウェールズでは、ウェールズ語という、英語とはまったく異なる言葉を、人口の20%以上の人々が日常的に話しています。去年ウェールズを旅行したときには、高速道路でウェールズに入ると、標識が2ヶ国語に変わるので、面白かったです。イギリスの中の外国に来たな、という実感が沸いてきました。

イギリスの中でもマイナーな言葉、つまり日本で言う琉球方言のようなものですね。
日本ではまったく聞く機会がない言葉ですから、どんな言葉なのか、聴いてみましょう。

詩の朗読をお聞きください。

#CD Yscolan TR4

"Yscolan"というのは、旅の音楽家、というような意味なんだそうです。
英語とはまったく違う響きですね。

ウェールズ語には、子音が何個も続く単語があって、スペイン語やイタリア語なら、しゃべられない僕でもローマ字読み発音の想像がつくのですが、ウェールズ語となると、想像すらつかないこともあります。

たとえば、ウェールズには、アイルランドでいうところのセント・パトリックのように、キリスト教を布教した聖人としてあがめられているセント・デイビッドがありますが、ウェールズ語ではD a f y d dと書きます。子音が4つですね!

ウェールズは詩と歌の国でもあります。

僕が大好きな曲を紹介しましょう。ウェールズの子守唄で、Suo Ganという曲です。

英語に訳すとSleep my baby、眠れ我が子よ、という意味になります。この曲を知ったのは、スティーブン・スピルバーグの映画 「太陽の帝国」でした。

太平洋戦争中の中国で、日本軍の捕虜になったイギリス人の小さな男の子と、特攻機に乗り込む日本兵との交流を描いた映画なのですが、

兵隊たちが特攻機に乗り込む別れの儀式をしているシーンで、兵隊たちは「うみゆかば」を歌って、男の子がスオガンを歌うのです。涙なしでは見れないシーンです。

それでは、お聞きください。Skye Consortの演奏とShannon Mercierの歌で、「Suo Gan」です。

#CD TR5

いまお聞きいただいたSkye Consortは、古楽のバンドで、ケルトの音楽にも取り組んでいるようです。もう一曲、同じくSkye Consortの演奏で、David at the whitle rockをお聞きください。

#CD TR6

去年ウェールズを旅行したときに、連絡を取っていたウェールズ人のフルート奏者のケリ・マシューさんに会いに行きました。

ウェールズではフルートはまだまだ演奏者が少ない楽器で、ケリさんは僕が知っていた唯一のフルート奏者でした。

では、彼の演奏をお聞きください。ケリ・マシューさんのCDイスコランから、「トリバン」です。

#CD TR8

ウェールズの彼の家は、ウェールズ中部の人里はなれた山の中にありました。カーナビで場所を指定して、何時間も運転したのですが、夜についたにもかかわらず、音楽家仲間や友達も呼んで、もてなしてくれました。
食事の後に、音楽をやろう・・ということになり、ケリさんの奥さんが歌い始めたのですが、それがびっくりするほど上手で・・・思わず、すごい!と叫んでしまったのです。

そしたら、奥さんは、日本にもツアーをしたことのあるウェールズの有名なバンドファーン・ヒルの歌手ジュリア・マーフィーさんということがわかりました。

今思えばファーンヒルでご夫婦で演奏をしていたのですが、そのことにまったく気がつきませんでした。それでは、ファーンヒルのCDより「Llatai」お聞きください。

#CD TR7

ケリさんとジュリーさんには、とてもよくしてもらい、あちこちに連れて行ってもらいました。中でも、ウェールズの海岸に連れて行ってもらったときは、景色が荒々しく雄大で、とても印象的でした。

ジュリーさんはロンドンの下町生まれで、もともとコックニーなまりの英語をしゃべるそうですが、今ではウェールズ語でも会話ができます。

彼らは、都会に住んで忙しく仕事をする生活より田舎に住むことを選んだのですが、冬の間はリハーサルやCDの録音に専念して、夏になると世界中をツアーしてまわるそうです。僕も、いつかそんな暮らしにしたいと思っています。

さて、日本に帰ってきて、京都のアイリッシュ・パブのセッションで、フィドルを弾くウェールズ人の女性と知り合いました。

島根県に住むジョー・クーパーさんという方で、バンジョーでアメリカン・オールドタイムなんかも演奏します。

僕がウェールズの音楽が好きだと言うと、いろいろと演奏してきかせてくれました。そんな中の1曲で、ケリさんも演奏していた曲を、演奏してみます。ゴイレフ・イ・ペントレ という曲だそうです。

#生演奏 

今日はウェールズの音楽を特集しました。いかがでしたか?日本ではまだまだ知られていないウェールズの音楽ですが、アイルランドやスコットランドとは違った個性的で素敵な曲がたくさんありますので、僕は積極的に演奏していきたいと思っています。

それから、今日お聞きいただいたCDは、すべてhataoのネットショップで販売しています。hataoの演奏活動やケルトの笛教室の情報も見られますので、ぜひホームページへアクセスください。グーグルで、ローマ字でhataoで検索ください。

それでは、最後に、ウェールズのバンド「クラスダント」の演奏で、CD「The Great Noise」から、Black as coal (石炭のように黒い)をお送りして、お別れしましょう。

ごきげんよう!

at 11:42, hatao & nami, -

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