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7月18日放送分のスクリプト

ataoのDJカーニバルへようこそ!

アイルランドやスコットランドなど、ケルトの色々な地域の音楽をご紹介し、皆さんをケルトの世界へご案内します。また、毎回視聴者の方にティン・ホイッスルを1本プレゼントする懸賞企画もしています。

放送は日曜日の11:00〜12:00、再放送は翌火曜日15:00〜16:00、21:00〜22:00。5週に1回のペースでDJを担当しています。

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さ て、今月放送分の原稿を載せちゃいます。始めの数回分の放送では、アドリブで喋っていましたが、後で収録を訊き返すと、言葉を噛んだり、つまったりとても 聞きづらいことがわかり、反省。喋り慣れるまで、台本を書いて読んでみました。まだ試行錯誤ですが、ラジオの内容、雰囲気が伝わればと思います。

次回放送は7月18日(日)11時〜、聴いてくださいね。


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タッキー816みのおFMをお聞きの皆さん、こんにちは。ケルトの笛演奏家hataoです。多彩な音楽をこだわりの選曲でお送りするDJカーニバル。この時間はみなさんに、アイルランドやスコットランドなどのケルトの音楽をお届けします。

遅めの梅雨入りでしたが、6月はいかがおすごしでしたでしょうか。僕は、九州の阿蘇にツアーに行ってきました。大分県の久住高原という場所で、アイルランド音楽が好きな、畜産農家のご夫婦にお世話になりました。牛を30頭飼っているのですが、おとなり宮崎県の口蹄疫は人ごとではなく、とても心配されていました。道路でも消毒薬を撒いていたり、道の駅などの公共スペースでは入場前に靴を消毒したりと、口蹄疫を肌身に感じました。

コンサートは4つ。カフェでの演奏と、養護学校やシュタイナー教育を採用している幼稚園での演奏もありました。阿蘇のカルデラ観光や、温泉にもたくさん入り、リフレッシュもできましたよ。

さて、そんな旅のお話しも交えて今日は進めてまいります。今日もご紹介したい音楽がたくさんなんです。ちゃんと収められるかな。

まずは、今月の新譜コーナーです。

このコーナーでは、僕の専門の、ケルトの笛に関する新譜をお届けしていきます。今日ご紹介するCDは3枚。すべて、僕のホームページにあるネットショップでご注文頂くことができます。


1枚目は、アイルランド・カウンティ(県のようなもの)コーク出身のイリアン・パイパーとギターリストのモイニハン兄弟による、オリジナル曲を中心としたアルバム。

2人は、他のメンバーとともにバンド「キャリコ」として96年から活動を開始し、2枚のアルバムを発表しました。

 パイパーのDiarmaid Moynihanは、素晴らしい曲をたくさん書いています。その多くがルナサ、フルック、マイケル・マクゴールドリックなどのコンテンポラリーな奏者の録音に使われています。本作は、彼の作品の他、ガリシア、ブルターニュなど他の地域のケルトの曲も交え、華やかなゲスト奏者が加わり、カラフルで洗練された仕上がりになっています。

モイニハン兄弟「ライツ・オブ・ランザニコ」から2曲お届けします。


#1 The Ivory Lady
#2 Against the Tide
 

彼らの作品を聴いていると、リールやジグといった伝統的なスタイルではない音作りに、アイルランドという地域の枠を超えた、良い音楽を発信しているように思います。僕も一つの地域にくくられない活動をしているので、共感しています。

次は、アイルランドの有名なバンド「ルナサ」の初代パイパーでもある、ジョン・マクシェリーの初のソロ名義アルバムをご紹介します。

ジョン・マクシェリーは北アイルランドのベルファストに生まれ、15歳で、イリアン・パイプスのオールアイルランドチャンピオンを獲得しました。

本作は伝統的な素材をモダンにアレンジした曲がメインですが、彼自身の筆による曲も多く収録されています。

それでは、ジョン・マクシェリーの「ソマ」から2曲お送りします。

#3 The Wave-Sweeper
#4 Áille's Antics- McSherry's Waltz-Over The Camels' Hump-Áille's Antics

新譜コーナーの最後は、フルートのキャサリン・マッケヴォイ、フィドルのクイビーン・オライリー、コンサーティナのマイケル・オライリーの伝統音楽家3名が、完全無伴奏で演奏した、純トラディショナル作品、「"Comb Your Hair and Curl It"」です。

タイトルは翻訳すると、「髪を櫛といて、巻きなさい」という感じで、最近書店で良く見る「〜なさい」系タイトルのようですが、れっきとした伝統曲の曲名です。このCDは、ギターやピアノがない全くの無伴奏で、しかもメロディ奏者の3人がハモルこともなく、ひたすら同じメロディを弾くのですが、本来アイルランド音楽とはそういうもので、まさに正統派の演奏と言えます。それぞれの楽器の歌い方ややりとりが利いていて楽しく、無伴奏だということに気付かないほど、「ノリ」とユーモアのある、楽しいダンス曲集になっています。


それでは、キャサリン・マッケヴォイほか「Comb Your Hair and Curl It」より、
#4 リールのセット
#5 ジグのセット
をお送りします。

さて、九州での演奏のお話しの続きなのですが、初めて養護学校で演奏した時のことをお話しします。演奏させて頂いたのは、竹田市の養護学校。色々な障害を持った、小学生〜高校生の児童が通っています。

音楽室で、40人ほどの児童に聴いてもらったのですが、彼らの反応がとても素直で、楽しくなったら歌ったり、体を動かしたりするし、高校生くらいの子でも、こちらの問いかけにちゃんと答えてくれたり。なかなか普通の高校生はこんなに素直ではないですよね。

中に、人と言葉でコミュニケーションが苦手な高校生の子がいたのですが、彼はキーボードが好きで、キーボードを見ると、森のくまさんを弾くんです。しかも即興でどんどん曲をアレンジしていくのだそうです。初めて障るキーボードでも、弾きながらボタンを色々試して、あっという間に機能を知り尽くしてしまうのだとか。

その子は、コンサート中はじっと聞いていたのですが、コンサートが終わって、先生が「誰か演奏者の人に聴きたいことがある人!」と聞くや、はい!と手をあげてキーボードに突進していきました。すごい勢いで「森のくまさん」を弾き始めて、僕も負けじと参加しました。二人で弾ききって、拍手喝さい。


後から先生が言うのは、その子は人と合奏するのが苦手で、これまでうまくいかなかったのですが、あの時は僕のほうに気を配りながら、ちゃんと合奏ができたと。これから、合奏ができるようになったら、すごい進歩だと言っていました。意識せずして音楽の力を知ったエピソードでした。

#7 Donalt Grant “Hope Valley”

スコットランドのフィドル奏者ドナルト・グラントのCD「the way home」より、Hope Valleyをお聞き頂きました。

久住では、地元の山岳ガイドをしている方に連れて頂き、阿蘇山系の低い山に登ってきました。僕は、阿蘇山という山があるのだと思っていましたが、阿蘇山は数万年前に大噴火して、吹き飛んだそうです。噴火の前はエベレスト級の8000m以上の山だったのだとか。僕が登った山は、山頂が台地のように開けていて、深山霧島という、この時期にしか見られない高山植物のピンクの花が満開でした。ふもとから山を見ると、深山霧島で山頂付近がピンク色に染まっているのです。

そこでお昼ねをして、すっかり日焼けしました。それから、阿蘇のカルデラを望む、ダイカンボウに行きました。木のない、草原の丘がずっと続く景色は、日本のものとは思えないほどでした。阿蘇のカルデラも、さすが世界最大というだけあって巨大で、僕は最初、富士山の山頂がくぼんでいるような形を想像していて、そこに人が暮らすってどういう感じなのかなあと不思議に思っていましたが、まるで、盆地の周りを高い山が囲んでいるような、そんな景色でした。

#8 . Galo Galán

スペインのバグパイプ奏者「ショセ・マヌエル・ブディーニョ」の演奏でGalo Galánをお聞き頂きました。

 さて、今年の大きなプロジェクトの一つに、ソロ・アルバムを作るということがあります。最初は、コンサートで演奏しているケルトの伝統曲を収録しようと思っていたのですが、こうして旅をしていくうちに自分の中から表現したいものが生まれ、曲がたくさん出来ました。ピアニストの上原奈未さんに協力して頂き、デモ音源を作りました。先日の九州ツアーでは、このカラオケを使って、オリジナル曲を聴いて頂きました。

今日、ちょっとだけご紹介します。

…曲のエピソード紹介
 
最後に、プレゼントコーナーです。

ケルトの笛を普及するというのが僕の仕事の一つなのですが、ラジオを聴いて下さっている
皆さんに、毎回1本、アイルランドの民族楽器「ティン・ホイッスル」をお送りしています。素朴で美しい音色を奏でる、小さな縦笛です。ご希望の方は、ご住所、氏名、電話番号を明記して、FAXまたはEメールをお送り下さい。

FAXの宛先は06-6422-6782、Eメールは、googleやyahooで「ハタオ」と検索して、ハタオのホームページから、メール送信フォームを使ってお送り下さい。〆切は放送より1週間です。当選は発表をもってかえさせて頂きます。

ティン・ホイッスルがどんな音色の楽器か、聴いてみて下さい。1曲吹いてみます。
・・・演奏する

さて、そろそろお別れの時間となります。今日は、アイルランド音楽の新譜を中心にお送りしました。

それから、今日お聞きいただいたCDは、すべてhataoのネットショップで販売しています。hataoの演奏活動やケルトの笛教室の情報も見られますので、ぜひホームページへアクセスください。

それでは、最後に、イングランドのバグパイプ奏者「キャサリン・ティッケル」の演奏でMe Nelson'S Birthday Waltz.を聴きながら、お別れしましょう。

次回の放送もどうぞお楽しみに。ごきげんよう!

at 08:10, hatao & nami, -

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